計画停電初日。
前夜眠れず、あきらめて深夜に職場入り。
しかし、朝になっても主任クラスで集まったのは半数、事務方のエライ人も出勤不能。
鉄道はマトモな輸送力を発揮せず、道路も大渋滞なのだ。
国交省の言う「通勤通学は事実上困難」とはこの事か。
今居る人員で乗り切らなければならない。
停電関係のファックスが複数の機関より送られてくるも、微妙に内容が違いどれも信用できず。
しかもその、まるで他人事のような文面に腹が立つ。
朝8時過ぎから対策会議。
しかし、情報が少なすぎて話し合いにならず。
停電体勢でシフトを変えた栄養課より、明日以降職員用の食事を作る余力なしとの報告あり。
鳴り止まない電話と経験したことも無い混乱の中で、日々の業務を淡々とこなす人たち。
やっぱりプロって凄いや。
Mもきっと奮闘している。 僕も頑張った。
でも、個人の頑張りだけではどうしようもない事もある。
終わってみれば計画停電初日はあっという間に過ぎた。
昨夜発表になったような大規模な停電など無く肩透かしに終わったけれど、
反面いつ落ちるか解らないイライラばかりが募る。
いっその事、告知時間にキッパリ停電してくれた方が気が楽だ、とすら思った。
そしてこんな日々は、これから暫く続くのだ。
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とても疲れて帰宅。
まだ開いていたスーパーへ寄ったけれど、夕飯に使える食材など皆無。
入荷が少ない上にパニック状態の人達が買い占めてしまうのだ。
他店へ回る気力なく、クラッカーと赤ワインを買いそれで夕飯とする。
明日以降もこの状況が続くなら、夕飯に何を食べれば良いのか。
僕などまだ良い。
毎日12時間以上働き、疲れきって帰宅するMはどうするだろう。
高校生男子の子供が家事や買い物を手伝うとも思えない。
もう辛い話に触れたくない。
それなのに新聞二紙を隅から隅まで読み、テレビのニュースに見入る。
そこに報道されている地獄以下の光景がアタマから離れない。
なぜ、こんな事になってしまったのか。
疲れと緊張となんだかよく解らない感情に昂ぶってしまい、涙が止まらない。
具合悪し。
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