海で魚を釣り、それを食べる。
さっきまで泳いでいたアジをタタキにし、イワシを生姜醤油で。
もうこれは最高に美味いに決まっているんだ。
そんなあたり前の事が、いつまでもあたり前で有り続けて欲しいと願う。
穏やかな春の海を見ていて、霞のかかった青空を見上げて、薫風の風にふかれて、なぜか悲しい気持ちになる。
あたり前と思っていたものが、実はとても壊れやすいものだと今頃に気付いたのだ。
海で隣り合わせた知らないオジサンと、放射性物質の半減期や生物濃縮の話をしながら釣り糸を垂れた。
前向きにならなければ、と思うけれどこの頃とても涙もろい。
この海で、いつまで釣りが出来るだろうか。
セコメントをする