外環、東北、北関東と三つの高速を乗り継いで自宅から約170キロ。
Mと2人、焼き物で有名な栃木県の益子へやって来た。
今日は秋の陶器市最終日。
たくさんの窯元が数え切れないほどのテントを張り、最終日ならではの安売りをしている。
そんな街を時間を掛けてゆっくり歩く。
あの皿良いね、とか。 良いと思うとやっぱり高いね、とか。
これ冷奴に良いんじゃね、とか。 こんなんで燗酒やったら最高だろ、とか。
ケバブサンドを食べたり、甘酒を飲んだり。
見ているだけでも楽しいと言うけれど、もちろん見るだけで我慢は出来ない。
自宅にはもう使いきれないほどの陶器があるというのに。
次の日曜日には地元都立公園でまた陶器市に行くと言うのに。
帰り道、Mは助手席で眠っている。
僕は、もし母を連れてくる事が出来たらどんなに喜んだろうと想像する。
そしてまた少し悲しくなる。
今日の収穫。
黒い土偶は魔除けとして玄関の脇に置いた。
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