車が老いる
2016-05-09


ああ、もう立夏も過ぎたのか。
それはそうだ。 連休が明けたのだから。
など、職場で暦を見て独り言。
その暦によると、東京の今朝の日の出は4時41分。

また季節がすすんだ。
このままではあっという間に梅雨も盛夏もやって来る。
でも今の僕にはそれは良い事かもしれない。
あの年から、5月が辛いものになったから。

曇り時々雨。
この頃いつもそうであるように、風の強い一日。
仕事は特記事項なし。
机の上に、誰かの土産がいくつか置いてある。
萩の月とか、マカダミアナッツチョコとか、都こんぶとか。
え、都こんぶ?
まだ職場のそこここに、連休明けの気だるさが残っている月曜日。

仕事帰り、顔見知りの整備工場でリフトを借り車の下回りを覗き込む。
日頃の足に使っている四駆の車検が秋にあり、それを通す為の対策だ。
少し前まで、その車検を通すつもりは無かった。
VWゴルフに乗り換えるつもりで、下取り査定までしていたんだ。
でも、やっぱりもう少し乗ろうと決めた。
お金の事も有るけれど、この万能な四駆が結構気に入っているからだ。

下回りを見て、7年8万キロの間に溜まった疲労を思い知る。
タイロットエンドブーツが切れてグリスが出ている。
後ろ足のショックからもオイル漏れ。
ブレーキパッドは四輪とも残3ミリで、もう2年乗るなら交換が必要だ。
2セット目のタイヤも溝が浅い。
とりあえず梅雨入り前にエンドブーツの交換だけでもしなければ。
僕と同じで、この車も年を取ったんだ。

夜、姪が来宅。
彼と住む為に家を出た姪だけれど、こうしてたまに遊びに来る。
両親と上手く行っていない彼女にとって、僕の家が実家のようなものなのか。
暫く僕の母の話など。
彼女にとっては僕の母が親代わりだった。
だから、彼女もまた5月が辛いものになっているようだ。
帰り際、母が残した数冊の本を持たせた。
読んでくれたら僕も嬉しい。



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