2018-08-14


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母の実家の海の街。
長い渋滞を抜け、迎え火を焚きに行った。
線香や海の匂い、夏の暑さや蝉の声。
そんなものが一体となって、子供の頃からの盆行事の記憶につながる。
それは懐かしくて寂しくて、でも年に一度自分の属する世界を見据える作業でもある。
今年もまた、それが出来る事が嬉しい。

この一年でとても衰えてしまった伯母に触れる。
当地からまた人が出て、空き家が増えたことを聞く。
以前まで耕されていた畑が原野に戻ろうとしているのを見る。
相変わらず、海に遊ぶ人は居ない。

高齢化と後継不足と人口減少と荒れる田畑。
それらを間近に見て触れて、焦りを感じる。
何とかしなければと思うけれど、でも何が出来るのか。
都会が肥大するほどに、地方のこんな街は痩せてゆくんだ。

土産をたくさん車に積み込んで、バイバイ。
Mと老犬の待つ家へ、また渋滞の高速で帰ろう。



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