ゆっくり走ること
2018-10-06


彼岸花は終わった。
金木犀も散り始めた。
ニガウリはまだ頑張っている。
朝顔は種をつけた。
冬から春へは嬉しいのに、春から夏へも嬉しいのに。
夏から秋、秋から冬への変化が苦手で、いっそ早く本格的な冬が来てしまえとも思う。
冬が来たら来たで、寒い寒いと文句を言うのだが。



Mのお母さんが足腰を悪くして、どのくらい経つだろう。
この頃はもう、どこかへ出掛ける時は常に僕の車で移動するようになった。
先日は所用にて新宿へ乗せていった。
高層ビル街から繁華街、御苑の脇を抜けてその先まで。

すると、何だか懐かしいなと思ったんだ。
アクセルをそっと踏む感じ。
体を揺らさないように定速で走る感じ。
早めにゆっくりとブレーキをかける感じ。
そうだ、老いた母や父を車に乗せる時、こんな風に運転していたな。
後続の迷惑も顧みずハザード出して目的地のすぐ前に駐車したり、
シートベルトを外してあげたり、
ドアを開けて杖を握らせたり、
傘を差しだしたり。
懐かしい。
Mは迷惑を掛けていると言うけれど、
僕はMのお母さんをどこかへ連れてゆくことがむしろ嬉しいんだ。



ちょっと仕事が立て込んでいて息苦しかったのだけど、ようやく少し余裕が出来た。
明日の日曜と月曜の体育の日は連休出来る。
台風後まだまともに畑作業をしていないし、ウッドデッキのペンキだって塗りなおしたい。
二日間の休みを、外でゆったり過ごしたい。
明日、予報では東京の最高気温は30度。
夏の名残りの陽を浴びるのが楽しみだ。



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