腰を痛めて日帰り温泉
2017-01-17


朝、靴下を履こうと屈んだ瞬間、腰に鋭い痛みが走った。
しばらく椅子に倒れこみ、急性の痛みが退くのを待つ。
そしてロキソニンを二錠。

この痛みをナメてはいかん。
整形外科でも腰椎のズレを指摘されているし、何より自分の経験がそう言っている。
今日予定していた畑遊びなどとんでもない。
腰を温め、安静にしないと。
と言うわけで急遽、Mと日帰り温泉へ行った。

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宮沢湖畔のいつもの場所。
温泉、岩盤浴、昼寝、温泉、岩盤浴。
もう充分すぎるほどに体を温め、デッキに出てしばらく風にあたる。
丘陵の向こうに広がる奥武蔵の山々が美しい。

この湖には昔、親父と何度か来た事がある。
幼稚園の頃、スバル360に釣り道具を積んで遊びに来たんだ。
車オタクだった親父が、この車は戦争中に戦闘機のエンジンを開発していたヒトが設計
したんだぞ、と自慢した事を覚えている。
でも非力なそれは調子が悪く、宮沢湖の坂を昇れず路肩に停めて歩いたんだっけ。

ここで縄文時代の遺跡が見付かったのもあの頃じゃなかったかな。
数箇所の集落に数十の住居跡が見付かったと聞いた。
住居群の真ん中には広場があり、祭りが行われていたとも聞いた。
黒曜石の矢じりとか装飾の施された土器なんかが出たらしい。

今の僕よりずっと若い親父と園児の僕は、釣り糸を垂れながらそんな話をしたろうか。
当時の僕はそんな時間がずっと続くと思っていただろう。
子供なんて、いつか親が居なくなるなんて思いもしないものだ。
でも今に思えばそれは宝物のような一瞬だった。

この湖畔には今、ムーミンのテーマパークが出来ようとしている。
周辺はすべて立ち入り禁止で、今後工事が急ピッチで進むだろう。
年間100万人の入場者を見込むというそれが出来たら、環境も大きく変わるだろう。
こうして昔の宮沢湖を眺めるのも終わりだな、と思う。
縄文人も、親父だって、そんなテーマパークを見たら腰を抜かすだろうな。




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