馴染みの店が閉まること
2019-03-16


そりゃ都心に出れば、美味い物を食わせる店はいくらでもある。
名店と言われる店も、長い歴史を誇る店も沢山ある。
でも自分が普段歩いている、ごく近所の普通に美味い店。
親や婆ちゃんなんかと行った懐かしい店。
遠くからお客は来なくても、地元の人たちが大切にしている店が好きだ。

ここ1年くらいの間に、僕の回りのそんな店たちが次々と閉店してしまっている。
和菓子の「利久」が閉まって狼狽し、中華の「櫻華」閉店には涙した。
そして今月末で寿司の「魚孝」が、4月には喫茶「[LINK]くすの樹[LINK]」が閉まる。
それらのお店は本当に昔から通い、愛した店だ。
僕のアタマの中では寿司=魚孝であり、珈琲=くすの樹なんだ。

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去年閉店した櫻華の張り紙

どの店も店主が高齢だったことから後継問題も有ったんだろう。
だから閉店は仕方のない事なのかもしれない。
でもそこに通っていた客はこれからどうすればいいんだろう。
櫻華の消滅の傷も、利久の幕切れの哀しさも癒えないうちに、また大切な店を失う。

あれほど通った本屋も酒屋も今はもうない。
大盛りの定食屋さんも、ガンモが美味い豆腐屋さんも、おまけをくれるケーキ屋さんも。
あとに残るのはチェーン店ばかり。
お店の人と会話をすることも少なくなった。
いつかまた、地元に馴染みの店が出来る事が有るだろうか。



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